9月
いろいろな保育園さんで絵本の販売をさせていただいていますが、子どもたちが絵本を買ってもらう様子も当然様々です。『ミッケ』の絵本を買ってほしいとお母さんにねだる子どもが「もっとお話がある絵本にしなさい。」と言われていることがありました。「そんな絵本どうせすぐ見んようになるやろ!」と。お母さんの気持ちも分かります。それでも食い下がる子どもと「ちゃんと見るやんな。」という私の助け舟に負けて、お母さんは『ミッケ』を買ってくださいました。優しいお母さんです。
後日その園に配達に行ったとき、私を見つけたその子が大きな声で「花田さーん!」と叫びながら走ってきました。そして「あのな、あのな、ミッケ読んでるで!ちゃんと読んでるで!」と言いました。その子にとっては自分が好きな絵本をお母さんに買ってもらえたことがものすごく嬉しかったのだと痛感しました。「大事にするねん!」と。人生の宝物はこんなふうにして増えていくものなのかもしれませんね。
★ねむねむごろん(あかちゃんから) たなかしん・作 角川書店 絵本の帯に「寝かしつけに最適!」と書いてありますが、それを期待してはいけません。ゆっくりと優しい声で読んで安心感を味わってもらってください。動物の名前のところを子どもさんの名前に変えて読んでもらうのも良いと思います。好きな動物が出てくると、落ち着くどころかテンションが上がるかもしれませんが、それもまたOKです。絵本の楽しみ方はそれぞれですからね。 |
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★わたしのわごむはわたさない(3、4才から) ヨシタケシンスケ・作 PHP研究所
ゴミなるはずだった1本のわごむ。それはずっと欲しかった「わたしだけのもの」になりました。一緒にお風呂に入って一緒に眠り、いざとなったらこのたった1本のわごむで地球をも救います。 |
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★えんまだいおうごいっこう(3、4才から) 中尾昌稔・文 広瀬克也・絵 イースト・プレス えんまさまだって休みたい!ということで、えんまだいおうごいっこうが休みをとって温泉旅行に出掛けました。もちろん人間たちに怪しまれないようにちゃんと変装しています。露天風呂に入り、まくら投げをして、ごちそうを食べていましたが…。 地獄のドタバタ旅行記を単純に楽しんでください。 |
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★てんぐ(4、5才から) 杉山亮・文 加藤休ミ・絵 ポプラ社
和尚さんから決してほどいてはいけないと言われていたひもを、ほどいてしまった小僧さん。そのひもは悪い天狗を術でしばっていたひもだったのです。その晩、手洗いに起きだした小僧さんが廊下を歩いていると…。 |
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♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)
(えほん館 はなだむつこ)